はじめに

はじめに ~総長のご挨拶~

 近年、IT環境は急激に進歩を続けています。通信は高速化、大容量化し、スマートフォンやタブレットなどのデバイス機能が充実し、Youtubeなどの動画配信サービス、FacebookやX(旧Twitter)に代表されるSNSなど、情報発信の方法も多様になりました。
また、ChatGPTをはじめとする生成系AIや、乗用車の自動運転技術など、皆さんの生活に大きく関わる新しい技術も登場し、今なお発展し続けています。

 滋慶学園グループでは、このような社会環境の変化に即応し、実学教育、キャリア教育の一環として、IT(インフォメーションテクノロジー)を活用する上で必要な知識を学び、使いこなす「ITリテラシー教育」に力を注いできました。
ITによって暮らしが便利になった一方、トラブルや犯罪に巻き込まれるケースも増えています。成年年齢が18歳になった今、皆さんには知識だけでなく、一人の自立した人間としてITを利用する上でのモラル、マナーが求められます。

 また、暮らしの中でITに親しむ場面が増えるにつれ、仕事のうえでもITを活かして業務効率を上げ、企業の文化や仕組みをアップデートする『デジタルトランスフォーメーション(DX)』と呼ばれる取り組みが政府主導で進められ、あらゆる業界に取り入れられています。この『DX』の潮流は、学生の皆さんが目指す業界や職域を含め、いっそう社会全体に広がっていくことでしょう。

 ITリテラシー/DXリテラシーを学んで、基本的な知識やマナーを身につけ日々を安全に過ごすこと、そして卒業後に出会うDXの波を乗りこなすことは、これからの未来を生きるうえで欠かせないスキルとなります。

 「今日も笑顔で挨拶を」交わすように、常識のひとつとして、自然に身に着けていきましょう。

滋慶学園グループ総長
浮舟邦彦

滋慶学園グループのこれまでの取り組み

2003年
「インターネットガイダンス」等でインターネットを利用するうえでのマナー教育を実施 
※一部の学校のみ 以降、内容を見直し、社会環境に合わせた充実を図る
2012年
滋慶コンピュータ委員会にて、グループ統一のITリテラシーの取組みを決定。
2013年
滋慶学園グループ 共通テキスト「ITリテラシー冊子」編纂
滋慶学園グループ全体として「ITリテラシー教育」スタート
理解度テストを試験運用実施
2014年
「ITリテラシー冊子」改訂
※以降、社会の変化に合わせ、毎年改定を行う。
新入生全員・全教職員スタッフを対象にIT・リテラシー教育と理解度テストを実施
2015年
「ITリテラシーサイト」公開
在校生全員に対象を広げ、IT・リテラシー教育と理解度テストを実施
2016年
外部講師にも対象を広げ、滋慶学園グループに関わる全ての人を対象にITリテラシー教育と理解度テストを実施
2020年
ITリテラシーの動画コンテンツ配信開始
2024年
DXリテラシー教育と理解度テストを実施